• DragonFly BSDでjail環境を作る その2

  Fri 13 Apr 2012 10:20:00 PM JST By yuzurihara

  DragonFly BSDでjailを構築してみます。前回のDragonFly BSDでjail環境を作る その1からの続きです。 ここではjailホストの設定を行います。 jailの設定 jailを有効にするために、ホスト側に必要な設定を行います。 まずは、/etc/rc.confを編集しましょう。 次の内容を/etc/rc.confに追加します。 jail_enable="YES" jail_list="happy" jail_interface="em0" jail_devfs_enable="YES" jail_procfs_enable="YES" これの意味は次のとおりです。 jail_enable YESであればjailが有効になります。 jail_list 自動起動させるjailの名前(後述)を列挙します。スペースで区切ります。 jail_interface jailが使用するネットワークインターフェイス名を指定します。 jail_devfs_enable jailが/devを使用できるようにします。 jail_procfs_enable jailが/procを使用できるようにします。 では、前後しますがhappyという名前のjailを定義しましょう。/etc/rc.confに以下のような内容を追加します。 jail_happy_rootdir="/usr/jail/happy" # jail's root directory jail_happy_hostname="happy.smile" # jail's hostname jail_happy_ip="192.168.1.232" # jail's IP address これの意味は次のとおりです。 jail_happy_rootdir jailのルートディレクトリ。 jail_happy_hostname jailが使用するホスト名を指定します。 jail_happy_ip jailが使用するIPアドレスを指定します。 jailのルートディレクトリについては、jailツリーを構築した前回を参照してください。 ホストの設定が完了したらjail側の設定を行います。 DragonFly BSDでjail環境を作る その3につづく

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• DragonFly BSDでjail環境を作る その1

  Thu 12 Apr 2012 11:00:00 PM JST By yuzurihara

  DragonFly BSDでjailを構築してみます。 ソースツリーの取得 jailを作成するのには、ソースツリーが必要です。 ソースツリーを取得していない場合は、次の手順でインストールしてください。 # cd /usr # make src-create エラーが出る場合は、カーネル再構築を参照してください。 また、buildworldを一度もしていないなら、以下のコマンドを実行してください。 # cd /usr/src # make buildworld KERNCONF=SIMPLE KERNCONF=の右辺には、カーネルコンフィグファイルを指定します。これについても、カーネル再構築を参照してください。 buildworldにはそれなりの時間がかかります。気長に待ってください。 buildworldが完了すれば、jailを始める準備が整いました。 jailツリーの構築 では、jail環境を作成しましょう。 以下の例では/usr/jail/happyにjail環境を作成しています。 それ以外の場所に作成したいのであれば、一行目のsetenvで任意のディレクトリを指定してください。 # setenv D /usr/jail/happy # mkdir -p $D # cd /usr/src # make installworld DESTDIR=$D # cd etc # make distribution DESTDIR=$D -DNO_MAKEDEV_RUN # cd $D # ln -sf dev/null boot/kernel これで、jail環境が/usr/jail/happyに構築されました。 ですが、jailを正常に動かすにはいくつかの設定が必要です。 DragonFly BSDでjail環境を作る その2につづく。

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• カーネル再構築

  Tue 10 Apr 2012 06:22:00 PM JST By yuzurihara

  DragonFly BSDのカーネルを構築してみます。 すべての操作をrootユーザーで行います。 オフィシャルサイトにあるハンドブックの、Configuring the DragonFly Kernelの内容を参考にしています。 ソースの取得 DragonFly BSDでは、インストール時にソースツリーが展開されないようです。 なので、まずはソースツリーを取得します。 このためには/usrディレクトリでmake src-createを実行するのですが、以下のようにエラーが発生することがあります。 # cd /usr # make src-create If problems occur you may have to rm -rf src and try again. mkdir -p /usr/src cd /usr/src && git init Reinitialized existing Git repository in /usr/src/.git/ cd /usr/src && git remote add origin git://git.dragonflybsd.org/dragonfly.git fatal: remote origin already exists. *** Error code 128 Stop in /usr. この場合は/usr/srcディレクトリにを空にしてから、もう一度実行します。 # cd /usr # rm -rf src recursively remove src? y # make src-create カーネルコンフィグファイルの作成 まず始めに、新しく作成するカーネルに名前を付けましょう。 新カーネルを特定のPCでしか使用しないのであれば、ホスト名を大文字にしたものがいいでしょう。 ここでは名前をSIMPLEとして説明します。 カーネルをカスタマイズするためのコンフィグファイルを用意します。 一から作成するのは大変なので、用意されているものをベースに変更していきます。 ハンドブックのTipにもあるように、/root/kernelsの下に新しいカーネルコンフィグファイルを作ります。 ファイル名は、先ほど決めた新カーネルの名前と同じにします。 # cd /usr/src/sys/config # mkdir /root/kernels # cp X86_64_GENERIC /root/kernels/SIMPLE # ln -s /root/kernels/SIMPLE AMD64(64ビット)の環境を使用しているのでX86_64_GENERICファイルをコピーしています。 i386(32ビット)環境の場合は代わりにGENERICファイルをコピーしてください。 カーネルコンフィグファイルの編集 まずは、コンフィグファイル内のident行を探します。次のようになっているはずです。 ident GENERIC これのGENGERICの部分を、次のように新カーネルの名前に変更します。 ident SIMPLE コンフィグファイルでどのような設定が行えるのか、ハンドブックや/usr/src/sys/config/にあるLINT64ファイル(32ビット環境の場合はLINTファイル)を参考にしてください。 ビルド /usr/srcディレクトリに移動して、カーネルをビルドしましょう。 make nativekernel KERNCONF=[カーネルコンフィグファイル名]を実行します。 # cd /usr/src # make nativekernel KERNCONF=SIMPLE -------------------------------------------------------------- > Kernel build for SIMPLE started on Sun Apr 8 15:27:31 JST 2012 -------------------------------------------------------------- ...略... -------------------------------------------------------------- > Kernel build for SIMPLE completed on Sun Apr 8 15:42:31 JST 2012 -------------------------------------------------------------- コンフィグファイルの書式や内容が間違っていなければ、makeが正常終了して新カーネルがビルドされているはずです。 インストールと再起動 新カーネルのビルドが成功したら、インストールしましょう。 make installkernel KERNCONF=[カーネルコンフィグファイル名]を実行します。 # make installkernel KERNCONF=SIMPLE -------------------------------------------------------------- > Kernel install for SIMPLE started on Sun Apr 8 15:43:55 JST 2012 -------------------------------------------------------------- ...略... ===> libiconv install -o root -g wheel -m 555 libiconv.ko /boot/kernel インストールが成功したら、再起動しましょう。新カーネルで起動します。 再起動にはshutdown -r nowを実行します。 # shutdown -r now Shutdown NOW! shutdown: [pid 28655] # *** FINAL System shutdown message from yayoi@smile. *** System going down IMMEDIATELY System shutdown time has arrived PCが再起動するはずです。 新カーネルの確認 再起動後に次のようにして、新しいカーネルで起動していることを確認します。 $ uname -i SIMPLE コンフィグファイルのident行に記述したカーネルの名前が表示されるはずです。 [おわり]

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• sshdの設定

  Sat 07 Apr 2012 09:50:00 PM JST By yuzurihara

  DragonFly BSDにssh経由でログインできるようにします。 インストール直後のDragonFly BSDにはssh経由でログインできません。 これはsshdがパスワードを受け付けない設定なっているからです。 /etc/ssh/sshd_configファイルを編集して設定を変更し、 パスワード認証でログインできるようにしましょう。 このファイルの中に次のような部分があります。 # To disable tunneled clear text passwords, change to no here! # We disable cleartext passwords by default PasswordAuthentication no #PermitEmptyPasswords no PasswordAuthenticationの行が、パスワード認証の設定を行う部分です。 この行をコメントアウト(先頭に#をつける)か、noの部分をyesに変更します。 そうしたら、次のようにしてsshdに新しい設定ファイルを読み込ませましょう。 # /etc/rc.d/sshd reload Reloading sshd config files. エラーが発生しなければ、sshdでログインできるようになっています。 ただし、rootユーザーではログインできません。sshd_configファイルの PermitRootLoginの項目を変更すれば、rootユーザーでも ログインできるようになりますが、お勧めしません。 [おわり]

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